「寺田寅彦フェローシップ」-産学協同教育コースへの協力企業募集
大学から理学部同窓会へ「寺田寅彦フェローシップ」-産学協同教育コースへの協力要請がありました。
このプログラムは2021年から6年間の事業で、博士後期課程学生の教育と研究、その後の就職を企業と一体となって行なうものです。分野はマテリアル系ですが、幅広く物質・生命・化学分野でやりたいという同窓生会員の皆様、企業様がおられましたら、西野または藤本理学部長までご連絡ください。
詳しくはホームページをご参照ください。
背景・課題
○ 博士後期課程における経済的な不安 と 研究者としての将来のキャリアパスが不透明 であることが相まって、近年、我が国では、 博士後期課程に進学する学生が減少傾 向 にある。また、博士号取得者数も、主要国の中で 我が国は唯一減少傾向 にある。さらに、社会や企業の期待と博士課程教育との間のギャップ(人材ニーズの乖 離)が存在するとの指摘も ある。
○ 博士人材は、知識集約型社会への転換が加速している我が国の発展を担うべき存在であるが、優秀な学生が研究の世界に失望し、研究者を志望しないとの厳しい指 摘も多く、 我が国の将来の科学技術イノベーションの空洞化が強く懸念される 。 また、 新型コロナウイルス 感染 症の 拡大 による博士号取得の遅れや研究環境、経済状 況の悪化により、上記の状況はさらに深刻化されることが見込まれる ところ、 この 危機的状況を打開するためには、博士課程学生への支援の在り方を根本から変えていく 必要があり 、 大学 のシステム改革と連動した対策が急務 である 。
事業概要
【事業の目的・目標】
○ ① 博士後期課程学生の処遇向上 生活費相当額 180 万円以上 の支援を含むフェローシップ と 、 ② キャリアパスの確保 博士課程修了後のポストへ の 接続 を 、 全学的な戦略の下で 、 一体として実施する大学への 新たな 補助金 を 創設する 。
○ 価値創造の源泉である基礎研究・学術研究の 卓越性 と 多様性 を維持・強化していくため、将来を担う博士人材を戦略的に育成していくことが必要。このため、フェロー シップは 、 各大学が将来のイノベーション創出等を見据えてボトムアップで提案する ボトムアップ型 と、 国 がトップダウンで分野を指定 する 分野指定型 の 2タイプとする 。
【事業概要】
○フェローシップは、以下 の 2 タイプ。
・ ボトムアップ型 :大学の強みや地域の強み等を生かしたイノベーションの創出等が見込まれる 人文・社会科学を含む幅広い分野を大学が 提案
・ 分野指 定型 :産学 を通じて、人材ニーズの高まる分野(情報・AI、量子、マテリアル 等) を 国が指定
○ キャリアパスの確保は、当該大学の研究員ポストや、民間企業等の外部ポストへの接続等が要件。 なお、民間企業・関係機関等と連携し 、ジョブ型研究インターンシップ や共同研究等の人材育成プ ログラムの活用等を想定。