令和6年度熊本大学卒業生表彰式

令和6年度熊本大学卒業生表彰式が11月4日（月）11：00より本部棟大会議室で挙行され、理学部同窓会から推薦された次の2名の方々が受賞されましたので、お知らせいたします。

氏名および略歴・実績等は次のとおり。

福田達也　氏（化学科第36回、昭和63年卒）

旭化成メディカルＭＴ(株)代表取締役社長　兼　旭化成メディカル(株)生産技術統括本部長、旭化成メディカ ル（株）執行役員・取締役兼常務執行役員、旭化成(株)執行役員兼延岡支社次長

旭化成（株）入社以来約25年間に亘り、輸血用白血球除去フィルターの開発に従事し、国際特許を含めて多く の技術を権利化し、技術による世界の輸血医療の安全性向上に貢献した。また、大分県と宮崎県では、産学官 連携の東九州メディカルバレー構想に企業代表として参画し、地域医療の発展や医療系人財の育成等に尽力し た。特に、延岡・日向地区では行政と連携した環境安全と地域活性化の促進に貢献している他、宮崎県発明協 会にも理事として参画し、現在も活躍している。同窓会活動においては、熊本大学理学部同窓会宮崎県支部の 活動に尽力し、貢献している。

吉田智明　氏（化学科第36回、昭和63年卒）

三井化学アグロ(株)執行役員 研究開発本部、三井化学(株)市原工場副工場長・大牟田工場管理部長

有機合成化学技術を基盤とするファインケミカル系製品の製造処方最適化の研究開発に従事され、年間数億円 規模のコストメリットに貢献した。特に、製造プラントの新増設による製造コストの削減、品質向上の改善、 原料の変更と製造プロセスの改良による簡便化など、プロセス化学において多大の業績を残された。製造処方 最適化業務では国内で広く使われている農業に欠かさせない土壌燻蒸剤であるクロルピクリン系農薬につい て、高純度製造法の開発や安全性を高めるためにガスバリア性の高い樹脂容器を使用した輸送及び保管方法を 実用化している。また、熊本大学理学部同窓会福岡県支部の活動にも参画し貢献している。